毎日何気なく使っているお金。実は世界の通貨には、驚きのトリビアがたくさんあります。

紙幣を踏むと逮捕される国、プラスチック製の紙幣、世界一価値の高い通貨——この記事では、思わず誰かに話したくなる通貨の豆知識を20個ご紹介します。

世界一高価な通貨

1. クウェートディナール(KWD)が世界最高額

1クウェートディナール = 約480円(2024年時点)。石油資源が豊富な中東の小国クウェートの通貨が、世界で最も価値が高い通貨です。

2. バーレーンディナール(BHD)が2位

1バーレーンディナール = 約390円。こちらも石油資源国。クウェートと並んで「ディナール」という単位を使っています。

3. オマーンリアル(OMR)が3位

1オマーンリアル = 約380円。中東の産油国が上位を独占しています。

📝 豆知識

「価値が高い」=「経済が強い」ではありません。通貨単位の設定の問題で、経済規模でいえば米ドルや日本円の方がはるかに重要です。

紙幣デザインの秘密

4. ユーロ紙幣は「存在しない建物」

ユーロ紙幣に描かれている橋や門は、実在しない架空のデザイン。特定の国の建物を使うと、他の国が不公平に感じるため、ヨーロッパの建築様式を参考にした想像上の建物が描かれています。

5. 香港では3つの銀行が紙幣を発行

香港ドルは、HSBC、スタンダードチャータード銀行、中国銀行の3つの民間銀行がそれぞれ独自デザインの紙幣を発行しています。同じ額面でも見た目が全く違います。

6. スイス紙幣は縦型デザイン

スイスフランの紙幣は、一般的な横型ではなく縦型。芸術家、建築家、作曲家など文化人が描かれており、偽造防止技術も世界最高レベルです。

7. セルビア紙幣にニコラ・テスラ

天才発明家ニコラ・テスラはセルビア系。100ディナール紙幣にはテスラの肖像と、彼が発明した交流モーターが描かれています。

紙幣の素材

8. オーストラリアは「プラスチック紙幣」発祥の地

1988年、オーストラリアは世界初のポリマー(プラスチック)紙幣を発行。洗濯しても破れにくく、透明な「窓」がある偽造防止デザインが特徴です。現在は50カ国以上が採用。

9. 日本の紙幣は「みつまた」と「アバカ」

日本の紙幣の原料は、みつまた(三椏)という植物とアバカ(マニラ麻)。手触りの良さと耐久性を両立しています。

10. アメリカ紙幣は「綿75% + リネン25%」

USドル紙幣は厳密には「紙」ではなく、綿とリネンの布。だから水に濡れても破れにくいのです。

変わった通貨の法律

11. タイでは紙幣を踏むと犯罪

タイでは、すべての紙幣と硬貨に国王の肖像が描かれています。お金を踏む=国王を踏むことになり、不敬罪で逮捕される可能性があります。落とした硬貨を足で止めるのも厳禁!

12. インドでは紙幣に書き込むと違法

インドでは、紙幣にメモを書いたり、スタンプを押したりすると法律違反。破いたりするのも犯罪になる場合があります。

13. カナダでは大量の硬貨での支払いを拒否できる

カナダの法律では、お店は25セント硬貨を40枚以上(10ドル相当以上)での支払いを断る権利があります。1セント硬貨は25枚(25セント相当)まで。

通貨の歴史トリビア

14. 世界最古の通貨は「英ポンド」

現在も使われている通貨の中で最も歴史が古いのはイギリスポンド。8世紀のアングロサクソン時代から存在し、1,200年以上の歴史があります。

15. 「ドル」の由来はドイツの銀貨

「ドル」という名称は、16世紀にドイツのボヘミア(現チェコ)で作られた「ターラー(Thaler)」銀貨に由来。これが各国に広まり、「ダラー」「ドル」になりました。

16. 「円」の由来は「丸い硬貨」

日本円の「円」は、明治時代に導入された円形(丸い)の硬貨に由来。それ以前は長方形の小判や楕円形の大判が使われていました。

17. ハイパーインフレで「100兆ドル札」が登場

2008年のジンバブエでは、ハイパーインフレにより100兆ジンバブエドル紙幣が発行されました。当時の価値は約30USドル(約3,000円)程度でした。

現代の珍しい通貨

18. シンガポールとブルネイの通貨は「等価」

シンガポールドルとブルネイドルは、1:1で等価。両国で相互に使用でき、お店でも銀行でも同じ価値として扱われます。1967年の協定に基づく珍しい関係です。

19. エルサルバドルがビットコインを法定通貨に

2021年、エルサルバドルは世界で初めてビットコインを法定通貨として採用。USドルと併用されており、スターバックスでもビットコインで支払えます。

20. スウェーデンは「キャッシュレス先進国」

スウェーデンでは現金を使う人が極端に少なく、現金お断りの店も珍しくありません。一部の銀行では現金の取り扱いを廃止しています。将来は完全キャッシュレス国家になるかもしれません。

💡 おまけ

国際宇宙ステーション(ISS)では「宇宙ドル」という架空通貨のジョークがありますが、実際の金銭のやり取りは地球上の各国通貨で行われています。

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